シャレマニ考察・メイちゃん的双巳√のはなし

シャレマニファンブック発売前に、ふせったーに書き散らしたものをこちらに移動しました。

ネタバレ注意です。

 

 

 

 

双巳√後半で双巳、陀宰、瀬名の3人で『朽ちかけのトライアングル』っていう三角関係の恋愛ドラマを演じてるけど、今読むとこれめちゃめちゃ意味があったんだな、本人達のポジションそのまんまなんだな……。そもそもこのドラマは共通√で一度配信されていて、その時メイちゃんは「俺はお前のことが好きだ、それだけは絶対に忘れないでくれ」って台詞を言ってたんだね~めっちゃ伏線でした。結局ヒヨリはそのメイちゃんの台詞に対して「今はついていけないけど、私は双巳さんが好き」という答えを出してしまったんだから、かなしいなあ。

あいつは信用できるとか根は良い奴だとか、基本的にはポジティブな言葉で人を表現することの多いメイちゃんが(まあ自分がプロデューサーだから過剰に人を疑う必要がないし、というかメイちゃんが今回のキャストを選んだなら全員の役職を最初から知っている可能性もある)、この双巳√で双巳さんについてだけは「危ないから近づき過ぎない方がいい」ってヒヨリに忠告するんだよね。そしてヒヨリの指に嵌められた指輪を見て「もう遅いか」と諦めてしまう。諦めてしまうんだ……。

メイちゃんが全員の役職(情報局だとかスポンサーだとか)を知っていたにしろ知らなかったにしろ、自作自演してまでこの異世界にはスポンサーという狂信者がいるから「気を付けろ」という警告を皆に、もといヒヨリに発したのは、ヒヨリがスポンサーに騙されたり取り込まれたりするのを恐れていたからじゃないだろうか。メイちゃんとヒヨリが学校に行った時も、あまり全員を安易に信じない方がいいみたいな話をしていたし。だとすれば双巳√は、メイちゃんが最も危惧していた展開なんじゃないだろうか……。

これはメイちゃんが全員の役職を把握していた場合の話だけど、同じスポンサーでも茅ケ裂さんのことはメイちゃんは結構信用していて、どこまでかは分からないけど”賭け”の話を打ち明けて茅ケ裂さんに協力してもらっていた。個人的には、情報収集班√で明瀬くんと「ドラマなんて放り出してこの異世界から脱出したいと思わないか?」「いいや、瀬名の声を取り戻すのがまず先決だ」「だよな、そういうと思ってた、よし俺はこの情報収集班のメンバーは仲間だと思って信用するよ」っていうやり取りをした時に、メイちゃんも「俺もこの班のメンバーは信じることにする、仲間だと思いたい」と決意を口にしていて、この時メイちゃんはスポンサーである茅ケ裂さんのことも信じることにしたのかなと思っている。メイちゃんの立場で考えれば、自分がPで本来のPも誰か分かっているのだから、そもそも人を疑ったり警戒したりする必要はあんまりなくて(他のキャストからメイちゃんがPだと指摘されることはそれ程恐れていない、致し方ないと思っている)、警戒する必要があるのは廃寺くんとスポンサーなんだよね。ショートエピソード23『信頼と愛嬌』でも双巳さんにちょっと当たりキツイようにも見えるし、双巳さんのことは警戒してたんじゃないかなと思ったり。

メイちゃんにとって、狂信者である双巳さんも危険人物で、共通で張られていた伏線(『朽ちかけのトライアングル』のメイちゃんの台詞)が双巳√で回収(ヒヨリは双巳さんのことが好きだと『朽ちかけのトライアングル』ドラマ内で言った)されたことを踏まえても、メイちゃん視点でこの物語を見た時、双巳さんは裏のボスだったんじゃないかなー。

双巳√ラストのディベートで、ヒヨリは双巳さんに「もし現実世界に帰れなかったとしても、家族や友達から忘れられてしまったとしても、私は皆のことを覚えてるから構わない、私が皆を大切に想っていることを覚えていればそれでいい」と言っていて。双巳√は唯一メイちゃんの賭けに決着がついていない√だけど、もうメイちゃんはヒヨリに思い出してもらおうとしないだろうな……。

都合のいい仮定と推測だらけだからアレだけど。書いてる途中で一回文が消えちゃったので後半が割と雑!