【ラバプリ感想①】分岐の違い
すこし遅くなってしまいましたが、ラバプリ終わりました〜!
程よいボリュームで、楽しくプレイすることができました!
個人的に、ストーリーとしては数馬が1番好きだったので(キャラで選ぶならダントツ西嶋さん)、数馬をメインに感想や考察を書いていきたいと思います。
ネタバレ盛りだくさんなのでご注意ください!!
HAPPYエンドとGOODエンドの違い
何の選択肢が原因でこのエンディングになったんだろう?とか、エンディングによって何が違っているんだろう?って考えるの、ノベルゲーの醍醐味だと思うのです。
この作品においては、選択肢とルート分岐はかなりシンプルでした。
プリテンドタイムという時限あり選択肢で、時間切れになればBAD分岐になることが殆どで、全然難しくないです。
プリテンドタイム以外での選択肢は、好感度に影響はあるものの、エンディングに直接は関与していません。
正直BADエンドは、全体的に雑だな~と思いました (私が直近にプレイした乙女ゲーが、分岐の難しさもBADエンドの重さもピカイチな『ピオフィオーレの晩鐘』だからそう感じているのかもしれませんが……)
HAPPYとGOODの分岐条件も単純に好感度の高さだと思うので、やはりシンプルなことには違いないのですが、GOOD分岐はそこそこボリュームもあり、ストーリー的にも良いものが多かったです。
というわけで、彼らの進路・職業に焦点を当てて、各キャラのHAPPYとGOODの結末をざっくりまとめてみたいと思います。
瀬名 由稀人
HAPPY:俳優デビューを果たす
GOOD:モデルとして活動継続中
真木野 春三
HAPPY:アニメ制作会社に内定
GOOD:実写短編映画の監督として活動
西嶋 理玖
HAPPY:俳優を引退し、大学で美術を学ぶ
GOOD:俳優として活動継続中
(完全に話が脱線するのですが、真木野くんと西嶋さんのGOODエンド、個人的にはめっっっっっちゃくちゃ好みでした……なんならHAPPYエンドより好きなくらい笑。特に真木野GOODのスチル!あまりにも好きすぎて、えーーーー!?!? と声に出してしまいました……好きすぎる……)
こんな感じで、HAPPYとGOOD、何が違うのか一言でいうと、かねてから抱いていた本当の夢に向かって一歩近づけたか否か、ですよね。
HAPPYエンドのこの3人は、他人から求められる姿ではなく、自分自身が求めるもの、自分の夢に正直になって一歩前進しています
(GOOD=現状維持になっているからと言って、本当の夢への道が断たれたわけではありません。遠回りして、現在の仕事で経験を重ねていくGOODエンドも、それはそれで全然アリだと私は思うのですが)
ではここで、数馬のエンディングを確認してみましょう。
上久保 数馬
HAPPY:ヘアメイクとして職場に復帰(フォトコンに応募)
GOOD:ヘアメイクとして職場に復帰
……あれ? 数馬の場合、HAPPYでもGOODでも、ヘアメイクという職業に就いていることは変わらないんですよね。
では何が違うのでしょうか。
数馬のHAPPYにあってGOODには無いこと、それは手の怪我が完治していないにも関わらずヘアメイクの練習をしてちゆきにキツく当たる~水族館でエゴを吐き出す、この一連の事件(?)です。
で、この一連の事件、どうしてHAPPYでのみ発生してGOODでは発生しないのかというと、GOODではちゆきの恋愛経験値が足りてないから、なんですよね~。
GOODエンド=数馬の好感度が上がっていない=ちゆきの恋愛経験値が足りていない=ちゆきが良い恋愛物の脚本を書けない=コンクールで入賞しない=数馬がちゆきに対して焦燥感を抱くことがない、という。
私はこの分岐の違いがめちゃくちゃ好きです。
GOOD数馬は、心の内のエゴイズムをちゆきに晒すことなく、”お兄ちゃん”としてのメンツを保っていられるんですよね。
思えば数馬は、高校卒業後、大学ではなく専門学校に進んでいます。
周囲からは、まだ進路とか早すぎる、大学に行ってからゆっくり考えればいいじゃんと言われますが、ちゆきはそれが数馬の選んだ“最短距離”ならと、数馬のことを応援します。
そして数馬は、ちゆきより先に就職することになります(ちゆきは現在大学生)。
こうして考えてみると、数馬のちゆきに対する焦燥感って、相当昔からあったものなんじゃないかと伺えるのです。
まだ言いたいことに全然たどり着いてない気がするのですが、思いのほか長くなったので、感想②につづく。