【ラバプリ感想②】仕事と恋人どっちが大事?
前回に引き続き、ラバプリの感想、主に数馬の話をしていきます!
今回もネタバレ注意です!
前回の記事をご覧になっていない方は、目を通して頂いた方が今回の話が分かりやすいかと思います。
夢の起点
LoverPretendは、夢を追う人々の物語です。
たとえば主人公のちゆきは、脚本家になることを夢見て、浅木先生に脚本の指導を受けています。
さてここで問題です。
数馬、由稀人、春三、理玖の4人なかで、1人だけ仲間はずれがいます。
それは誰でしょう?
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はい、正解は数馬です(まあ話の流れからして分かりますよね)
4人とも夢を追いかけている人間であることに変わりはありませんが、数馬以外の3人は、その夢を抱くきっかけにちゆきは関係ありません。
もっと言うと、この3人はちゆきと出会う前から既に、その夢を抱いているのです。
ところが数馬は違います。
数馬は、祖母の死をきっかけに脚本家になるという決意を新たにしたちゆきに触発される形で、ヘアメイクの夢を見出しています。
つまり、夢のきっかけはちゆきなんです。
ここで、前回でお話した“焦燥感”も踏まえて、さらに私はこう考えます。
数馬が自分の夢を目指すようになったのは、何か夢に向かって頑張っている人間でないと、ちゆきの隣に並べないと思ったからではないか、と。
極端な言い方をすると、ヘアメイクという夢は、数馬にとって目的ではなく、ちゆきの隣に並び立つための手段だったのではないでしょうか。
もちろんこれは、ヘアメイクという夢の成り立ち、きっかけの話です。
夢に向かって進んでいくうちに、これが数馬にとって本当にやりたいこと、本物の夢になっていったと思います。
でもこう考えると、ストーリー中のあれそれに合点がいくのです。
たとえば、
ちゆきと偽の恋人関係を始めて、仕事が疎かになってしまう数馬
浮かれて仕事を蔑ろにするなんて、ガキかおまえは……と初見時はツッコミたくなったのですが、今なら分かります。
だって数馬がそもそも手に入れたかったのは、夢じゃなくてちゆきなんです。
ある意味、ヘアメイクという夢はちゆきの為にあるのです。
そりゃあ浮かれぽんちで仕事より恋人が優先とか言い出しますよ……
仕事を退職し、親友という名の偽の恋人関係を続けるBADエンドの数馬
個人的に1番好きなBADエンドなんですが、これもすごくしっくり来るようになるんですよね。
夢の根っこにあるのはちゆきだから、ヘアメイクのことは思い出せなくてどうでもよくなってしまっても、ちゆきのことは(都合の良いところだけ)思い出せる。
数馬にとって、ちゆき無しにヘアメイクの夢は語れないけど、ヘアメイクの夢無しにちゆきのことは語ることが出来るんですよ。
なんて言うか、土のないところに草木は存在出来ないけど、土は草木が無くてもそこに存在することが出来るみたいな、そんな感じ……(この例え伝わるか?)
このBADエンド直前のプリテンドタイムの選択肢、「私のことを思い出して」ではなく「夢のことを思い出して」が正解になっています。
夢を思い出さなければBADエンドになってしまう……
改めてこの作品は、夢を追う人々の物語なんだなあと感じます。
まだ書き終わらん……(汗)
たぶん(たぶん)次の回で終わると思うので、宜しければお付き合いのほどお願いいたします!
ラバプリ感想③につづく!
【ラバプリ感想①】分岐の違い
すこし遅くなってしまいましたが、ラバプリ終わりました〜!
程よいボリュームで、楽しくプレイすることができました!
個人的に、ストーリーとしては数馬が1番好きだったので(キャラで選ぶならダントツ西嶋さん)、数馬をメインに感想や考察を書いていきたいと思います。
ネタバレ盛りだくさんなのでご注意ください!!
HAPPYエンドとGOODエンドの違い
何の選択肢が原因でこのエンディングになったんだろう?とか、エンディングによって何が違っているんだろう?って考えるの、ノベルゲーの醍醐味だと思うのです。
この作品においては、選択肢とルート分岐はかなりシンプルでした。
プリテンドタイムという時限あり選択肢で、時間切れになればBAD分岐になることが殆どで、全然難しくないです。
プリテンドタイム以外での選択肢は、好感度に影響はあるものの、エンディングに直接は関与していません。
正直BADエンドは、全体的に雑だな~と思いました (私が直近にプレイした乙女ゲーが、分岐の難しさもBADエンドの重さもピカイチな『ピオフィオーレの晩鐘』だからそう感じているのかもしれませんが……)
HAPPYとGOODの分岐条件も単純に好感度の高さだと思うので、やはりシンプルなことには違いないのですが、GOOD分岐はそこそこボリュームもあり、ストーリー的にも良いものが多かったです。
というわけで、彼らの進路・職業に焦点を当てて、各キャラのHAPPYとGOODの結末をざっくりまとめてみたいと思います。
瀬名 由稀人
HAPPY:俳優デビューを果たす
GOOD:モデルとして活動継続中
真木野 春三
HAPPY:アニメ制作会社に内定
GOOD:実写短編映画の監督として活動
西嶋 理玖
HAPPY:俳優を引退し、大学で美術を学ぶ
GOOD:俳優として活動継続中
(完全に話が脱線するのですが、真木野くんと西嶋さんのGOODエンド、個人的にはめっっっっっちゃくちゃ好みでした……なんならHAPPYエンドより好きなくらい笑。特に真木野GOODのスチル!あまりにも好きすぎて、えーーーー!?!? と声に出してしまいました……好きすぎる……)
こんな感じで、HAPPYとGOOD、何が違うのか一言でいうと、かねてから抱いていた本当の夢に向かって一歩近づけたか否か、ですよね。
HAPPYエンドのこの3人は、他人から求められる姿ではなく、自分自身が求めるもの、自分の夢に正直になって一歩前進しています
(GOOD=現状維持になっているからと言って、本当の夢への道が断たれたわけではありません。遠回りして、現在の仕事で経験を重ねていくGOODエンドも、それはそれで全然アリだと私は思うのですが)
ではここで、数馬のエンディングを確認してみましょう。
上久保 数馬
HAPPY:ヘアメイクとして職場に復帰(フォトコンに応募)
GOOD:ヘアメイクとして職場に復帰
……あれ? 数馬の場合、HAPPYでもGOODでも、ヘアメイクという職業に就いていることは変わらないんですよね。
では何が違うのでしょうか。
数馬のHAPPYにあってGOODには無いこと、それは手の怪我が完治していないにも関わらずヘアメイクの練習をしてちゆきにキツく当たる~水族館でエゴを吐き出す、この一連の事件(?)です。
で、この一連の事件、どうしてHAPPYでのみ発生してGOODでは発生しないのかというと、GOODではちゆきの恋愛経験値が足りてないから、なんですよね~。
GOODエンド=数馬の好感度が上がっていない=ちゆきの恋愛経験値が足りていない=ちゆきが良い恋愛物の脚本を書けない=コンクールで入賞しない=数馬がちゆきに対して焦燥感を抱くことがない、という。
私はこの分岐の違いがめちゃくちゃ好きです。
GOOD数馬は、心の内のエゴイズムをちゆきに晒すことなく、”お兄ちゃん”としてのメンツを保っていられるんですよね。
思えば数馬は、高校卒業後、大学ではなく専門学校に進んでいます。
周囲からは、まだ進路とか早すぎる、大学に行ってからゆっくり考えればいいじゃんと言われますが、ちゆきはそれが数馬の選んだ“最短距離”ならと、数馬のことを応援します。
そして数馬は、ちゆきより先に就職することになります(ちゆきは現在大学生)。
こうして考えてみると、数馬のちゆきに対する焦燥感って、相当昔からあったものなんじゃないかと伺えるのです。
まだ言いたいことに全然たどり着いてない気がするのですが、思いのほか長くなったので、感想②につづく。
『明治活劇 ハイカラ流星組』フルコン感想
以下の記事はネタバレありまくりなのでご注意ください。
『明治活劇 ハイカラ流星組』フルコンしました!
Twitterでの評判はいろいろと見ていたものの、せっかくステラセット買ったしなあと思いプレイしました。気になる声優さんが多かったのもプレイ理由の一つです(徳次郎役の小林さんは今作が乙女ゲー初出演!)。
ざっくり感想を述べると、
①絵はめちゃくちゃ素敵!
②システムも良き!
③お前らちゃんと恋愛しろ!もしくはちゃんと成敗しろ!
の3点に纏まります。
①絵はめちゃくちゃ素敵!
清白かりんさんの絵はほんっとーに素晴らしかったです。どれも最高に綺麗で可愛くて、うっとり見とれちゃう。イラストの良さが、このゲームをプレイするモチベーションになっていました。EDイラストや所持品のおまけイラストなど、色や効果が少ないイラストでも色気があって好きです。
②システムも良き!
スキップがサクサクで快適でした。イベントごとにスキップも可能で選択肢・未読の有無を教えてくれるのも親切で有難かったです。ストーリーが冬に移行すると、キャラが喋った時に白い息が出るのも細かい。
ミニマップの聞き込みモードはちょっと面倒くさいなって思っちゃいました。聞き込みする順番によっては遠回りになって手間と時間がかかるし、最短でやっても同じ人に2回聞きに行かなきゃいけなかったり(間に別の人を挟んで)してだるい。
③お前らちゃんと恋愛しろ!もしくはちゃんと成敗しろ!
一人目攻略した時は特に、あまりにも事件が中途半端なまま話が終わってしまったのでびっくりしましたが、それでも一人攻略するごとに真相が見えてくるような構成は好きです。攻略が終わってはじめから共通ルートをプレイすると、どんどん会話が増えていくのも好きでした。時代設定の割に結婚に縛られ過ぎてないのも良かったと思います。大抵のルートで結納だ祝言だって話にはなりますが、二人にとって絶対のゴールでは無いというか。
ところでこのゲーム全体的に、キャラクター達があまり恋愛感情抱いてなくないですか???
地の文が無く会話だけで進むこともあって、キャラ達の感情が見えにくいんですよね。言葉では好きとか愛してるとか言うし、ハグやキスもあるけど、それらが大抵突発的なイベントで、日常的な恋愛しぐさが全然見られなかったのが残念でした。あなた本当に相手のことが恋愛対象として好きなんですか??って、攻略キャラに対しても思ったし、ヒロインに対しても思った。
私が恋愛モノを読む時に期待している要素って、「恋心の芽生え」「すれ違い両片思い」「嫉妬・独占欲」だったりします(ベタですけど、どうして相手と一緒にいるとドキドキするんだろう、この気持ちは何?とか、相手を意識しちゃってまともに見られない話せないとか、きっと向こうは私のことなんてどうでもいいんだわ(そんなことねえ)とか、どうやらあいつは他に好きな人がいるらしい(お前だよ)とか、相手が異性と親しげにしているところを見てイライラしちゃうとか……ベタですけど)。必ずあって欲しいわけじゃないしそれに終始しなくていいけど、ある程度期待はしていて……こういうときめきやきゅんきゅんが無かったので悲しかったです(楓花ちゃんだけは分かりやすく「嫉妬」してたんですけど、コレジャナイ感があるのはどうしてだろう……)。
で、恋愛要素が薄いなら薄いで流星組の方をしっかりやってくれればそれはそれで全然アリなんですけど、それも煮え切らなかったな~と。副題に「成敗しませう、世直し稼業」ってあるけど、世直しは父の死の真相を探るための手段だし、そもそも言うほど成敗もしてない。
ヒロインの父や銀さんたちが流星組という活動をしていたのを知ってヒロイン達も新流星組の活動を始めるわけですが、知ってから活動の決心をするまでが長くてテンポ悪いし、始めたら始めたで銀さんが殆ど計画立てちゃうし全部を教えてくれないからヒロイン蚊帳の外なことも多いし、意外と活動してない時間が長くてノリも軽い。コナ〇の少年探偵団と同レベルだよ。
以下、キャラごとの感想(攻略順)。
・芳川けい(ヒロイン)
ビジュは可愛いし好き。16歳だから仕方ない、のかもしれないけどちょっと幼いしイライラさせられるな~と思いました。プライベートで何かあって心が乱れてる時ならともかく、平常時に仕事ミスするのはなんで?ドジっ子?御用聞きの行き帰りでよく道草食ってるし。同じ米屋で働く丁稚たちによく「女は楽でいいよな~」とか「仕事出来ないくせに」とか嫌味言われるんですけど、実際この仕事ぶりなので同情もできない。家計がかなり苦しそうなのに、しょっちゅう長屋の住人たちにご飯をご馳走してるのは大丈夫なんだろうか……?と疑問に思いました。
あとどこかのルート(賢さんだったかな)で五世木議官に呼び出された時、議官からの質問に次々と馬鹿正直に答えてるのは流石に突っ込みたくなりました(議官は分かった上で質問しているのだとしても)。もうちょっとハッタリかますとか誤魔化すとかそれが難しいなら黙秘とかしろ!流星組向いてなさすぎるぞ!
・久史坊ちゃん(CV.榎木さん)
ツンデレのボンボン。個人的にはもうちょっとツンツンデレデレしているところが見たかったですが、お前が好きだー!と大声で叫べる真っすぐさは好きです。でも本当にヒロインのことが異性として好きなのか、全然納得できなかったです。ヒロインの隣の部屋に越してきたとかおにぎりのエピソードとかだけじゃ弱すぎん??話の終わり方にはびっくりしました。あんなクライマックスで坊ちゃんのことブスリしといて犯人明かさないってアリかよ。
・楓花ちゃん(CV.井口さん)
かわいい。キャラとしては一番好き。理由あって女のフリをしているのかと思いきや、楓花ちゃん自身も自分が女だと思い込んでいたパターン。中盤までの女の子声が可愛いのは勿論、徐々に変声して青年声になっていく過程も素晴らしく、井口さんさすがでした。声とビジュアルに関しては、女の子の時も青年の時も大好きです。なんせ私は中性的キャラに弱い……。キャラがキャラなのでメンヘラなのは想定済みでしたが、楓花父をヒロイン父が殺したかもしれないと聞かされて急に酷く当たられるようになったとこはついていけなかったです。
・賢さん(CV.石川さん)
掴めそうで掴めない優男。久史・楓花はあまり恋愛らしい恋愛ではなかったので(なんか友達に対する親愛の延長っぽい)、大人として恋愛を教えてくれるのでは?と期待して攻略し始めました。今振り返ると、実際賢さんとのやり取りが一番糖度高かったですね。夏祭りのCGでヒロインの顔がめっちゃ赤くなってて、この子にも照れるって感情あるんだ!?とびっくりした思い出。引き寄せたかと思えば突き放す、どっちつかずのズルい大人の男を描きたかったんだろうな~と思うし、そういう男は好きです。今回のメイン声優の中で一番乙女ゲーの経験があるのは石川さんだと思うのですが、声と演技の絶妙な匙加減、やっぱり好きだな~と思いました。
・銀先生(CV.伊東さん)
流星組のブレイン。先生のおかげで流星組が活動できてると言ってもまったく過言ではない。あくまで自分は信平さんの遺言を守ってヒロインたち親子を見守りたいだけで恋愛感情は無いと言い張る銀先生にしびれを切らした常良さんが「そうか、じゃあ俺が彼女を貰ってもいいよな」とヒロインに急接近して銀先生を焚き付けようとする展開が絶対にあると思ってた。無かった。ヒロイン16歳、銀先生31歳と年齢差だいぶあるし、自分が名前をつけた相手と結婚するって(正確には名前の案を求められて出したら採用された)なかなか業が深い。
・徳さん(CV.小林さん)
優しく頼もしいあんちゃんに見えて闇が深い。ヒロインとのカップリングとしては一番好き。議官の命令はもう聞かないと約束しても、いざ議官に呼び出されると操り人形のように首を縦に振ってしまいます。たしかに議官と話している時の徳さんは声のトーンが落ちているんですが、もうちょっと苦しそうあるいは怯えているところが見られたら感情移入しやすかったかもしれません。仕込み無しで徳さんに刺されることで身体を張って彼を改心させようとする覚悟の強さ、「私が徳さんを幸せにします!」と言い切る押しの強さなど、このルートのヒロインが一番頼もしくて好きでした。今までずっと、議官からの命令が全てで生きてきたから、他のことに興味が持てなくて、無味乾燥な生活を送りがちな徳さん。ヒロインが彼に感情や彩を与えて、不器用な彼の手を引っ張り、時には支え合いながら生きていくんだと思うとなかなか萌えます。
・その他のキャラ
銀ルートの修蔵さん(CV.佐藤さん)がすごく好きでした。少しずつ家族の温かさを知っていく様子がかわいい。時々オタク特有の早口かますのがジワるんですよね(別に修蔵さんはオタクではない)。優花ちゃんとくっつくルートもあるのかしらとほのかに期待しましたが(ケンカップル的な)、無かったのでちょっと残念です。優花ちゃんもかわいかったな~。
こうして振り返ると、途中経過(ストーリー)は置いておいてキャラクター及びヒロインとのカップリングは好きって感じですね。なんと言っても清白先生の絵がハチャメチャに良いので思い返すと悪くなかった気がしてくるんですが、ボリュームありますし結構根気は必要でした。榎木さん、伊東さん、小林さんみたいなタイプの声優さんを集めるなら、脚本がしっかりしてないと活かしきれなくて勿体ないです……。
『ビルシャナ戦姫』フルコン感想
『ビルシャナ戦姫』、フルコンしましたー!
この辺りの日本史にめっぽう弱い私でしたが、字典機能のサポートもあり、ちゃんと話についていくことが出来ました。面白かったです。
以下の感想は大いにネタバレを含みます。未プレイの方はご注意ください。
ヒロインと攻略キャラの関係構築を丁寧に描いている作品だったな、というのが第一印象です。
春玄や弁慶など、序盤から義経が女であることを知っているキャラでさえ、義経のことを過剰に女扱いせず、一人の人間として、武人として向き合ってくれていたのが良いなあと思いました。どの√であっても、性別関係なしに人間として絆を深めてから(幼馴染、主従、好敵手など)、恋愛モードに移っていくんですよね。同時進行ではない。
たとえば教経が義経に抱いていた執念、性別に依らない、恋愛感情とは違うあのクソデカ感情、本当に好きです。
春玄も、最初は幼馴染に近い従者ポジションかと思っていたのですが、自分は従者では無いとしっかり一線を引き、ある意味家族に一番近い、唯一無二の存在として関係を確立してから恋愛が始まったのも良いな~と思いました。
ヒロインが男装設定という割に、「女の子が戦場に出て戦うなんて危険すぎる」「相手は男だというのにこのドキドキはいったいなんだろう」「女のくせに/男なのに」みたいなワードが無かったのは、すごく配慮されていたんだな~と思います。
そういう展開にシナリオを割かれてもストレスですし(その展開をやる時間があるならもっと他に描くことあるでしょと思ってしまう)、ヒロインが女であることがバレても大して取り沙汰されず、その実力と気概でナチュラルに周囲に受け入れられていたのは良かったなあと思いました。
ただ、人間愛(便宜上の表現)的な絆の深め方をしてきた割に、人間関係が恋愛フェーズに移行すると、とたんに攻略キャラが義経のことをめちゃくちゃ女扱いしてくるのがちょっと私は戸惑いました。周囲に女扱いされない分、(恋愛モードに入った後の)攻略キャラが「女扱い」を一手に担っているというか。急に、急に女扱いしてくるやん……!?!?
望むと望まざるに関わらず源氏の家名を背負わされ、苦しんでいたのと同じように、「男であること(男装)」もまた義経の意思に関係なく押し付けられたもの。義経と絆を深めた攻略キャラが、それを取っ払った「女の子としての義経」と恋愛することは決して間違ってない、というかむしろ正解なんです。確かにそこは彼女の本質だし核心です。そうなんですけど、なんかこう、ね、突然すぎない!?!?という感覚。上手く言えないんですけど……。
まあ端的なところだと、義経と恋愛モードに入った後の弁慶がやたら「姫」呼びしてくるのが気になるとかそういうことです。もうちょっと人間愛を最後まで貫いてくれる√があっても良かったなあというか……たしかに性別って恋愛において重要なファクターですけど、でもそこに執拗に帰ろうとしなくても良くない?というか……彼女が女性であることは紛れもない真実ですが、彼女が十数年間男として、武士たる精神で生きてきたこともまた事実ですし。
乙女ゲーなんだから異性恋愛の形を取るのは当たり前なんですけど、それにしたって意外とみんな普通の男女に収まったなあというか。
私が一番目に攻略した教経は特に、中盤までかなり純粋な人間愛(便宜上の表現)だったのでちょっとそういう話であることを期待しちゃったんですよね。せっかくの男装という装置でしたが、無難な舵取りをした結果、どうにも生かし切れてなかったなあみたいな歯がゆさはあります。攻略キャラと結ばれた後も男装したまま男として生きる√が欲しかったとまでは言いませんけど、にしてもそういうことをやれるだけの土壌は整っていたわけですから(物語のスケールの大きさ、男装設定)。
決してダメだったわけではないんです、良かったんですけど、全然良かったんですけど、もっとなんかやることもできたよね、みたいな物足りなさ。
逆に言うと、恋愛が始まると義経のことを女扱いせざるを得なくなるから、同時進行ではなく人間愛フェーズと恋愛フェーズで段階をきっちり分けたのかなーと思います。同時進行にしていたら、武士として源氏の生き残りとして生きていく在り様がもっと薄れていたと思うので。
うーんあとそれ以外の話をすると、私昔からアクションとか戦闘場面の多いジャンルを通ってこなかったので、戦闘シーンが苦手なんですよね。正確に言うと、小説やノベルゲーにおける戦闘シーンが苦手なんです。私は文字を読んで脳内で映像に起こすタイプの人間なので、戦闘シーンを文字描写でやられ続けるとまどろっこしくて、どうでもよくなっちゃう(笑)。戦闘の過程はいいから結果だけ分かればいいみたいな気持ちになっちゃうんですよね……。
ビルシャナでは、後ろ向きの立ち絵があったりして、戦ってるっぽく見えることに最初はちょっと感動もしたんですが、慣れてくるとその感動も無くなって、詳細がよく分からない戦闘シーンが続くことにもやっとしたり……。
特にもやもやしたのは弁慶√ですね。あれって最後の戦いの前に、義経と弁慶が話し合って打ち解けて、もう心は通じ合ってたじゃないですか、あとは平家とのけじめをつけるだけだったじゃないですか。最後だしこの戦いに勝つことは見えているのに、案外引っ張られるので、まだ終わらないのかこの戦闘、という気持ちにはなりました(苦笑)。
なんだか不満点ばかり書き立ててしまいましたが、義経と攻略キャラが距離を縮めていく様子は丁寧だったし、絵も綺麗だったし、普通に面白かったな、というのが感想です!糖度は控えめだったので、FDなどで各√の後日談が描かれたらいいですね!
キュピパラ感想・考察――ギルとアラン
『キューピット・パラサイト』の感想のような考察のような何かです。
思いっきりネタバレしてるので未プレイの方はブラウザバッグしてください。
やっぱりギルとアランって表裏なんだよな~~~。
共通√、パラサイトハウスで共同生活している時、「やっぱり男は女の子に尽くすのが一番だよ!」と語るギルに「それってエゴじゃない?」ってアランがつっかかるところあるじゃないですか。Parasite5が危うく全裸を全国に晒しそうになった、発端の会話です。
なんか私ここが地味にずっと引っかかっていて。表面上は「女性に尽くしたい男」「女性に尽くされたい男」が喧嘩している会話なんですが、でもそれだけでは無いというか。ここでアランがわざわざギルに突っかかったのは、異性に尽くす尽くされるという価値観がギルと違っていたから、ではないと思うんです。アランが突っかかった理由は、
①リネットとの関係が一向に進展しないギルへの苛立ち
②同族嫌悪(自覚があるかは別にして)
なんじゃないかと思うのです。
まず①について。アランは、ギルリネにくっついて欲しい、リネットに人間として幸せに生きて欲しい、という一心で、裏からあの手この手を尽くしてきました。それなのにギルは奥手すぎて一向に話が進まない。これだけお膳立てしてやってるんだから、いい加減決定的な行動を起こしてくれという苛立ちです。テクニック(アランの言うテクニックは、決してベッドの上に限ったものでなく、男女交際における諸々全般も含まれると思っています……アランが言うから、そういう意味に聞こえるだけで。)に自信が無いから家事に逃げてるくせに、僕は家事やって彼女に尽くしてるんだ!と威張られたらちょっとムカつく。わかる。(でも実際、ギルは非ドーテーだったしあんな風に攻めてきたので私はひっくり返りそうになりました)
②同族嫌悪について。「それってエゴじゃない?」と突っかかったアランは、「尽くされる男」の立場から物申していました。それはアランが人間の女性一般、食事の対象と付き合う際に取る立場です。本当に好きな女性、リネットに対しては、アランは完全に「尽くす」側の人間ですよね??っていう話です。アランは「彼女の望みは全て叶えたいと思ってしまう」し、「ずっとずっと昔から、俺は彼女の面倒をを見ているのが何よりも好き」なんです。30日限定でいいから付き合って欲しいとか、お揃いのマグカップが気になるとか、海に行きたいとか、彼女が望んだら全部叶えてあげたくなるし、面倒を見ていたい。思いっきり尽くす男じゃないですか。
まあ人間誰しも、好きな相手には大なり小なり尽くしたくなるものかもしれません。でも、恋人のことばっかりじゃなくて自分の夢と向き合うギル√中盤とか、それぞれ仕事に打ち込んでいて、同じ空間で仕事をしているのがなんとなく心地いいシェルビー√とか、この作品で描かれている恋愛行動って、何も相手に尽くすばっかりじゃないです。そう考えると、アランと共通√のギルは、愛情表現が「相手に尽くすこと」に特化しているなあと思います。
ましてや、アランがこのゲーム内で一貫して掲げている大きな願い、「リネットに、人間の男と恋に落ち、幸せな一生を歩んで欲しい」なんて、アランの一方的な願望、最たるエゴです。まるでリネットの為を思って行動しているように見えるアランですが、この「人間になって欲しい」という願望は、リネットの為ではなく、自分の為のものです。
そのエゴの根底には、リネットと一緒にいたい、ずっと傍にいたいという願いがあるわけなんですが、悪魔に堕ちた身でその願いは叶いません。だからせめて、リネットの魂が消滅しないで欲しいと思うし、消滅しないために人間と恋に落ちて欲しいと思う、人間になるしかないんだったら人間として幸せになって欲しい(自分が直接幸せにしてあげられない分まで)……と、ある意味での妥協が幾重にも重なった末のエゴです。このゲームにおけるアランの行動は、一見するとリネットの救済行動ですが、実際は自分自身の救済行動でもあると私は思うのです。
彼女のことを想ってあれこれ世話を焼くけど一向に気持ちは伝わらないギルと、彼女のことを想い続けてあれこれ手を回すけど空回りし続けているアランは、どうしたって重なるよなあと思うのです。その同族嫌悪をアランが自覚しているかというと、まあそんなことは無いかもしれませんが。
以下、雑記。
私はアラン√を二番目に攻略したので(推奨攻略順はちゃんと守ろうと心から思いました!)、いつも頭の片隅でアランのことを考えながら他のキャラを攻略していました。てっきりあちこちでアランの根回しが見られると思っていたのですが、思いのほか、各√に入って以降はアラン根回ししてなくないですか……?
少なくとも、リネットや彼の夢に入って恋を煽るような真似はしてなさそうですよね。ラウル√で地下に落ちたのなんてまさにアランの領分かと思いましたが、特に手助けなどはしていないような気がします。リネットたちがギリシャ行くの知ってたのかな? ギル√でギルのアパートで異臭騒ぎが起きたのはあまりにもタイミング良すぎて怪しかったですが、一応ちゃんと原因判明してるんですよねー。
アランがこれまでいろいろ根回ししてきたと言っても、セミナー講師と結託して模擬デートをさせたとか、parasite house参加予定だった女性達を口説いたとか、なんやかんや人に直接働きかける、結構面倒なやり方なんですよね。なんか魔法みたいなものが使えるわけじゃないし、そもそも悪魔は神ほどの力は無いみたいなこと言ってたし。
そういえばギル√終盤でアランが登場した時、たまには俺も手伝うかみたいなことを言っていたので、意外と各√に入って以降のアランは、手出しせず見守るスタンスだったんですかね? そのあたり、もう一回プレイして確認してみようと思います。
雑記その②
螢彩院くん√で、「今夜、ベッドの上で」ってENDあるじゃないですか。最後の最後、おばあ様の所に行く勇気が出なかったパターンのエンディングです。このENDのスチルで、リネットのキューピットの矢が外れてないのが私すごく気になってるんですよねー。
で、考えたんですけど、もしかしてこの「ベッドの上」ENDでは、螢彩院くんとリネットがセッしてないのでは??という。チャプターのタイトルがタイトルだし、「螢彩院くんが大人の男だって分かってなきゃあんな事もしない」とか「恋人同士のふれあい」とか言うから、てっきりやる事はやってるんだと思っていましたが、実は「恋人同士のふれあい」が本当にただの「じゃれあい」に過ぎないのでは??と、ちょっと思い至りました。
どういうタイミングでキューピットの矢は外れるのでしょうか。シェルビー√を参考にすると、二人がキスをしてベッドになだれ込んで、さあこれからセッするぞ!というタイミングでネックレスのSEが鳴っています。つまりこの瞬間ネックレスが外れているのです(シェルビーいわく、脱がした時にはもうネックレスは無かった)。
考えてみれば螢彩院くんの場合、true ENDの「ハッピー・カウントダウン」で螢彩院くんに押し倒されてキスされていい感じの雰囲気になってようやく、キューピットの矢が外れたんですよね。この日は螢彩院くん20歳の誕生日で、螢彩院くんはもう我慢しないから的なことを言います。つまり今までは我慢してたんですよ。正規(?)ルートでさえ、二人はこの日までセッをしていなかったのでは?と考えられるのです。
そう思ったら、「ベッドの上」ENDでまだセッしていない可能性、あるんじゃないでしょうか。このENDだと螢彩院くんは自分がリネットより幼いことを気にしていますし(かわいい)、子供みたいなキスをするとか、私たちはまだ子供だみたいなモノローグがあるんですよね。二人はまだセッしていなくて、だからキューピットの矢が外れていない、と、今のところ私は考えています。
シャレマニ考察・メイちゃん的双巳√のはなし
シャレマニファンブック発売前に、ふせったーに書き散らしたものをこちらに移動しました。
ネタバレ注意です。
双巳√後半で双巳、陀宰、瀬名の3人で『朽ちかけのトライアングル』っていう三角関係の恋愛ドラマを演じてるけど、今読むとこれめちゃめちゃ意味があったんだな、本人達のポジションそのまんまなんだな……。そもそもこのドラマは共通√で一度配信されていて、その時メイちゃんは「俺はお前のことが好きだ、それだけは絶対に忘れないでくれ」って台詞を言ってたんだね~めっちゃ伏線でした。結局ヒヨリはそのメイちゃんの台詞に対して「今はついていけないけど、私は双巳さんが好き」という答えを出してしまったんだから、かなしいなあ。
あいつは信用できるとか根は良い奴だとか、基本的にはポジティブな言葉で人を表現することの多いメイちゃんが(まあ自分がプロデューサーだから過剰に人を疑う必要がないし、というかメイちゃんが今回のキャストを選んだなら全員の役職を最初から知っている可能性もある)、この双巳√で双巳さんについてだけは「危ないから近づき過ぎない方がいい」ってヒヨリに忠告するんだよね。そしてヒヨリの指に嵌められた指輪を見て「もう遅いか」と諦めてしまう。諦めてしまうんだ……。
メイちゃんが全員の役職(情報局だとかスポンサーだとか)を知っていたにしろ知らなかったにしろ、自作自演してまでこの異世界にはスポンサーという狂信者がいるから「気を付けろ」という警告を皆に、もといヒヨリに発したのは、ヒヨリがスポンサーに騙されたり取り込まれたりするのを恐れていたからじゃないだろうか。メイちゃんとヒヨリが学校に行った時も、あまり全員を安易に信じない方がいいみたいな話をしていたし。だとすれば双巳√は、メイちゃんが最も危惧していた展開なんじゃないだろうか……。
これはメイちゃんが全員の役職を把握していた場合の話だけど、同じスポンサーでも茅ケ裂さんのことはメイちゃんは結構信用していて、どこまでかは分からないけど”賭け”の話を打ち明けて茅ケ裂さんに協力してもらっていた。個人的には、情報収集班√で明瀬くんと「ドラマなんて放り出してこの異世界から脱出したいと思わないか?」「いいや、瀬名の声を取り戻すのがまず先決だ」「だよな、そういうと思ってた、よし俺はこの情報収集班のメンバーは仲間だと思って信用するよ」っていうやり取りをした時に、メイちゃんも「俺もこの班のメンバーは信じることにする、仲間だと思いたい」と決意を口にしていて、この時メイちゃんはスポンサーである茅ケ裂さんのことも信じることにしたのかなと思っている。メイちゃんの立場で考えれば、自分がPで本来のPも誰か分かっているのだから、そもそも人を疑ったり警戒したりする必要はあんまりなくて(他のキャストからメイちゃんがPだと指摘されることはそれ程恐れていない、致し方ないと思っている)、警戒する必要があるのは廃寺くんとスポンサーなんだよね。ショートエピソード23『信頼と愛嬌』でも双巳さんにちょっと当たりキツイようにも見えるし、双巳さんのことは警戒してたんじゃないかなと思ったり。
メイちゃんにとって、狂信者である双巳さんも危険人物で、共通で張られていた伏線(『朽ちかけのトライアングル』のメイちゃんの台詞)が双巳√で回収(ヒヨリは双巳さんのことが好きだと『朽ちかけのトライアングル』ドラマ内で言った)されたことを踏まえても、メイちゃん視点でこの物語を見た時、双巳さんは裏のボスだったんじゃないかなー。
双巳√ラストのディベートで、ヒヨリは双巳さんに「もし現実世界に帰れなかったとしても、家族や友達から忘れられてしまったとしても、私は皆のことを覚えてるから構わない、私が皆を大切に想っていることを覚えていればそれでいい」と言っていて。双巳√は唯一メイちゃんの賭けに決着がついていない√だけど、もうメイちゃんはヒヨリに思い出してもらおうとしないだろうな……。
都合のいい仮定と推測だらけだからアレだけど。書いてる途中で一回文が消えちゃったので後半が割と雑!
シャレマニ感想まとめ
基本的に感想はいつもふせったーで都度吐き出していたのですが、この前久しぶりに自分のふせを読み返していたら、いやーそれな!って当時の自分に共感しまくったので(笑)ここでまとめてみようかなー、という。気まぐれです。要はログを自分でまとめているだけです。ネタバレ注意。あと陀宰メイへの肩入れがすごい。
茅ヶ裂ルートでメイちゃんがマモヒヨのことを「二人とも自分より周りを優先しがちだから二人が幸せそうにしてくれてると嬉しい」みたいに言っててそれなそれな分かる~!って思ってたけど、いや、いやいや、いやいやいや!メイちゃんあんたね、、、。
メイちゃんに凝部くんが好きかって訊かせるのもしんどいし勿論凝部くんとメイちゃんの再演もしんどいしトドメの一言「あいつの隣は、お前に譲るよ」あまりにもあまりにも、、、
言及なし⇒萬城
それ以外の√⇒陀宰、廃寺、双巳
射落√、初見時は具体的な人数気にしてなかったけど、ラストの火あぶりゲームを始める時、ディレクターはこれまでDEAD ENDになった230人と今回のキャスト7人(プロデューサー、射落、瀬名以外の全員)、合わせて237人の命とヒヨリを天秤にかけるって言ったんだよね。ところがミズヒヨが異世界に残って月日が流れた後の会話では、”234人”分のデータを情報局に引き渡し、残りは”2人”だと言っている。つまり全体の人数は”236人”で、1人減っていることになる。これってメイちゃんのことだよね……?(関係ないんだけど情報局からの通信、今聞くと明瀬だってめちゃめちゃ分かるな……)
唯一メイちゃんの賭けに決着がついてないのは双巳END……別に両想いが条件なわけではないから勝てる可能性はもちろんあるんだけど、、、がんばれメイちゃん。
茅ヶ裂√では、マモルが「でも……何か……僕には贖うべき人がいた気がして。幸福を、別つべき人というか……」と言ってくれてるのが切ない。言葉のチョイスも考え方も茅ケ崎さんらしい。メイちゃんも「二人が一緒にいるとこ見ると安心する」「二人とも周りにすごく気を遣ってる感じするから、幸せになってほしい」って言ってくれてたし、ほんとに優しさに溢れた√だなあ。茅ケ裂さんとメイちゃん、気を遣わないでって言い合ってたしある程度は互いの事情を理解してたんだろうけど、どこまで知ってたんだろう? というかスポンサーは今回限りのプロデューサーと本物のプロデューサーに対してどういう認識だったんだろ? 例えば茅ケ裂さんが『太陽』のバックナンバーの持ち出し許可を請うたのはメイちゃんの方?
追記)陀宰√のメイちゃんも前回配信組を帰還させた後、廃寺くん(というかその時点では廃寺タクミじゃないのでアステル)と一緒に過ごしてたはずなのに「一人だったような、そうじゃなかったような……もうあんま覚えてないな」って言ってるしな
ところで明瀬√で、明瀬くんがプロデューサーの目星はついた、ここ数日で確信したって言ってたけど、それは誰のことだったんだろう?ここ数日、の中には間違いなくメイちゃんとの情報のやり取りが含まれているだろうからそのまま素直にメイちゃんのことなのか、あるいは廃寺くんまで辿り着けた……?明瀬くんがプロデューサーが誰か分かったんだって話をしているのはヒヨリの部屋で、この話をしている真っ最中に部屋の外からメイちゃんがヒヨリに声をかけるんだけど、「ん?陀宰か」程度で明瀬くんはこの時全く動揺を見せてない。もしプロデューサーはメイちゃんだと思ってるなら多少は動揺しそうなものだけど……
追記)双巳√だったか隔離√だったかで、明瀬くんは平然とヒヨリに嘘をついてたから、その辺は上手く取り繕える人なのかもしれないけど
ところでどの√でも射落さんは異世界調査に積極的だし推理をどんどん進めてくけど、それでも廃寺くんのことはあんまり疑ってないんだよね……萬城くんだか凝部くんだかに廃寺くんが敵意剥き出しで疑われた時も、「その反証を用意しろというのは小学生には酷な話だ」って庇ってたし、割と小学生だって信じたうえで接してるような……(もちろんそれがフェイクって可能性を射落さんが考えないわけは無いと思うけど)
明瀬√でもメイちゃんが帰還できる可能性がほぼゼロに近いんだけど、凝部√みたいに取り残されているだけで希望があるのと帰還の可能性が全く無いのとは大違いなんだよな(私の気持ちが)。帰還出来ればいいってもんでもないかもしれないけど。
ちなみに、射落√でキャストは確認出来るだけで23回入れ替わってるって言われてたし(前回配信分は確認出来ないので数に入れてない)、この237人っていうのは24回×10人-P-射落-ヒヨリっていう計算なんだと思うけど、これだと毎回キャストにPが紛れ込んでいることについては考慮してないことになるんだよな……?